Cultivating Aesthetic Intelligence
NACK journal
京都を拠点に、アート、カルチャー、デザインの思考を記録するオンラインジャーナル。作品と暮らし、身体と知性のあいだにある問いを、静かに深く掘り下げます。

ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンとは?グリッドシステムの効用と限界
ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン(1914–1996)は、Tonhalle Zürichのコンサートポスターや著書『Grid Systems in Graphic Design』(1981)で知られるスイスのデザイナーです。Swiss Styleを一人で発明したのではなく、学校、印刷、写真、Neue Grafik誌を含む共同的な潮流の一人です。グリッドの構造、読みやすさへの効用、崩すべき場面を解説します。
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杉本博司の『海景』:水平線の彼方に、人類最古の記憶を召喚する
空と海が接する水平線です。杉本博司が撮影し続ける『海景』には、歴史も文明も人間すらも映っていません。そこにあるのは、人類が初めて目にしたであろう、太古のままの風景です。
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宮島達男のカウンター:1から9の数字が刻む、生と死のシーケンス
1から9までをカウントし続けるデジタル数字です。しかし「0」は決して現れません。宮島達男がLEDに託したのは、仏教的な輪廻転生の思想と、変化し続ける生命のダイナミズムです。
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平面の革命:村上隆とスーパーフラットが世界を変えた
「スーパーフラット」という言葉で村上隆が解剖したのは、日本社会の表層性でした。アニメ・マンガ・ポップカルチャーと西洋現代美術を衝突させ、商業と芸術の境界を曖昧にしながら世界市場へ流通させた、緻密なグローバル戦略の全貌です。
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草間彌生のドット:無限に増殖する自己から、逃れるための儀式
草間彌生の作品を埋め尽くす「水玉」。それは単なるデザインではありません。自身の幻覚をキャンバスに写し取ることで、肥大化する自己を世界に拡散し、消滅させようとする、切実なプロセスの記録です。
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安藤忠雄の建築とは?打放しコンクリート・光・代表作を解説
安藤忠雄の建築は、精度高く打設したコンクリートの壁、幾何学、光・風・水の変化を組み合わせる点に特徴があります。住吉の長屋、光の教会、地中美術館、フォートワース現代美術館を比べながら、素材を目立たせるためではなく、身体で自然を感じる空間をつくる設計を解説します。
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日本の顔:亀倉雄策が1964年の東京に刻んだ「モダニズムの誇り」
1964年、東京オリンピックです。亀倉雄策がデザインしたエンブレムは、赤い巨大な日の丸と、金色の五輪、そしてゴシック体の文字です。一人のデザイナーが背負った、純粋な造形の力です。
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田中一光とは?日本舞踊ポスターと無印良品のデザインを解説
田中一光(1930〜2002)は、ポスター、文字、展覧会、企業のアートディレクションを横断した戦後日本のグラフィックデザイナーです。日本舞踊の顔を幾何学へ変換した造形、切り紙とグリッド、無印良品の初期ビジュアルを、DNPのアーカイブと公式資料から読み解きます。
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Y字路に立つ:横尾忠則が描き続けた「人生の分岐」と死の美学
1980年、ニューヨーク近代美術館のピカソ展を見た横尾忠則は、「画家宣言」へ向かいました。死、官能、聖性、大衆文化が同居する画面と、故郷の記憶から生まれたY字路。選ばなかった道まで描こうとする横尾の美学を読み解きます。
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重力からの解放:倉俣史朗がデザインした「夢の気配」
透明なアクリルの中に真っ赤なバラが浮いている椅子『ミス・ブランチ』。倉俣史朗のデザインは、機能性や利便性とは無縁の場所にあります。彼が目指したのは、重力や物質感といった束縛から解放された、空気や光のような「夢の気配」を形にすることでした。世界が恋した、日本の詩人デザイナーです。
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石と灯り:イサム・ノグチが彫刻に託した「宇宙の静寂」
彫刻家、イサム・ノグチです。彼は自らを「石の代弁者」と呼びました。一方で、和紙と竹で作った『AKARI』を通じ、芸術を生活の隅々にまで届けました。
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岡本太郎と縄文:「芸術は爆発だ」が意味した本当のこと
「芸術は爆発だ!」この言葉に凝縮された岡本太郎の思想は、単なるスローガンではありません。縄文土器の衝撃から太陽の塔へ——パリ前衛と日本の根源が激突した先に現れる、生命の根本的なエネルギーを追いました。
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具体(Gutai)の精神:「誰もしていないことをせよ」という鮮烈な自由
1954年、芦屋で結成された「具体美術協会」。吉原治良が掲げた「人のまねをするな」という至上命題です。泥に飛び込む、紙を突き破ります。彼らはポロックよりも早く「描く行為(パフォーマンス)」を作品化し、物質と精神が激しくぶつかり合う音を世界に轟かせました。
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日常のなかの美:柳宗悦が説いた「民藝」の静かなる革命
「民藝(民衆的工芸)」。それは柳宗悦が作った造語であり、革命的な美の概念でした。名もなき職人が、日常のために作った雑器にこそ、作為のない「健康な美」が宿ります。バウハウスやアーツ・アンド・クラフツ運動とも共鳴する、日本発の「用(Utility)」の美学です。
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