自然が建築になった瞬間:アール・ヌーヴォーの建築革命

植物の蔓、貝殻の曲線、花と人物が溶け合う装飾——アール・ヌーヴォーは、芸術を建築や家具、ポスターなど日常生活の全体へ広げました。オルタ、ギマール、ガウディ、ミュシャらが、自然の形から生み出した世紀末のデザイン革命をたどります。

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自然が建築になった瞬間:アール・ヌーヴォーの建築革命

自然が建築になった瞬間

19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパで広がったアール・ヌーヴォーは、植物、昆虫、貝殻など自然の有機的な形を、建築、家具、工芸、ポスター、書籍へ取り入れました。純粋美術だけでなく、生活を取り巻くあらゆるものを美しくしようとした運動です。

主要表現者と作品

アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939年)は、現在のチェコに生まれた画家・デザイナーです。花や装飾文様に囲まれた人物像と流麗な線で、演劇ポスターや広告を芸術的な表現へ高めました。

ヴィクトール・オルタ(1861〜1947年)は、ベルギーを代表する建築家です。ブリュッセルのタッセル邸やソルヴェイ邸では、鉄、ガラス、植物のような曲線を用い、外観から家具までを一体として設計しました。

アントニ・ガウディ(1852〜1926年)は、カタルーニャ・モデルニスモを代表する建築家です。サグラダ・ファミリアやカサ・バトリョでは、骨や樹木を思わせる構造と色彩豊かな装飾を組み合わせ、建築を自然のように成長する空間へ変えました。

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よくある質問(FAQ)

アール・ヌーヴォーはいつ始まりいつ終わりましたか?

一般には1880年代頃から第一次世界大戦前までが中心です。国によって呼び名や展開が異なり、ドイツのユーゲントシュティール、ウィーンのゼツェッションなども関連する動きです。

アール・ヌーヴォーとアール・デコの違いは?

アール・ヌーヴォーは植物や昆虫など自然に由来する曲線を生かし、有機的で流動的な造形を好みました。1920年代に広がったアール・デコは、直線、幾何学、機械的な反復、豪華な素材を特徴とします。

日本におけるアール・ヌーヴォーの影響は?

明治末から大正期のポスター、雑誌、装丁、工芸などに影響が見られます。杉浦非水らは、曲線的な装飾と日本の文様や構図を組み合わせ、近代的なグラフィックデザインを展開しました。

アール・ヌーヴォーの主要作品を見るには?

パリのオルセー美術館、ブリュッセルのオルタ美術館、ナンシー派美術館、ウィーン分離派会館などで代表的な作品や建築を見られます。街に残る地下鉄入口や住宅も重要な遺産です。

ガウディの建築もアール・ヌーヴォーですか?

広い意味では同時代のアール・ヌーヴォーに位置づけられますが、より正確にはカタルーニャ独自のモデルニスモを代表する建築です。自然から着想した曲線や総合芸術的な設計に、共通点があります。

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監修者: 田村 祐大

この記事の監修者

田村 祐大

NACK / 企画・編集

岡山県出身、京都在住、時々東京。京都芸術大学芸術学部卒業。暗号資産・Web3領域のプロダクトデザインに約7年間従事した後、NACKを始動。

アートを入口に、文化・経済・社会・テクノロジーの関係を読み解く「NACK Journal / Times」を企画・編集している。

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